「やけど」の治り方は、障害された皮膚の広さと深さによります。
小さくて浅いやけどの場合は2週間くらいの軟膏治療で傷跡もほとんど残らず治りますが、受傷範囲が広かったり深いやけどの場合は、入院が必要であったり、皮膚移植などの手術を行う場合があります。
やけどは痛くない方が重傷であることも多く、早めに専門医の受診をおすすめします。
爪の異常で多いのは「巻爪」です。
ひどくなると、爪が周囲の皮膚に食い込み、歩くことで痛みが生じたり、化膿して治らなくなったりします。
当院では、局所麻酔をかけて痛みを取り除いた後、フェノールという薬で爪の形を整える治療をします。傷が治るまでには1ヶ月ほどかかりますが、手術後の痛みや再発がほとんど無い治療法です。もちろん外来通院で可能です。
「みなさま、目が開けにくくなってしまい、運転しにくいと感じたことりませんか?」
「また、まぶたが重くなってしまい、視野が狭くなっていませんか?」もしかしたら、それは眼瞼下垂かもしれません!!
眼瞼下垂は、目を開ける筋肉(眼瞼挙筋・ミュラー筋)の緩みで生じる目が開けにくいという状況を指す病名です。
加齢により、目が開けづらくなっていく患者さんは多く、治療法は手術になります。
また、手術は、保険診療が可能です。
具体的に、眼瞼下垂について簡単にご説明いたします。
目を開けるための2種類の筋肉(眼瞼挙筋・ミュラー筋)があります。
この筋肉から腱膜が伸びて瞼板についています。
この筋肉が縮む事で瞼が開きます。この腱膜という膜上の組織が加齢により緩んでくることで眼瞼下垂は生じます。
この2つの筋肉が効きにくくなると瞼を開きにくくなるため、おでこの筋肉(前頭筋)で目を開けようとしてしまうので、おでこの皺が目立ってきます。
我々は、この状態を改善するために、「挙筋短縮術」という手術を行います。
緩んでしまった挙筋腱膜とミュラー筋を剥がして、引っ張って短くなるよう(力が効きやすくなるように)瞼板に再度固定し直します。
模式図を見ると、挙筋腱膜とミュラー筋を短くするという意味がわかると思います。短縮することで、突っ張らせる(より力が効くようにする)ことが手術の本質です。
美容外科においては、目を開けやすくすることで、目を大きく見せることができるようになるので、そういう目的にも施行されます。
眼瞼下垂は、歯科などでお馴染みの局所麻酔(寝ない麻酔)で手術を行います。
時間は片目1時間弱ですので、両目で2時間程度の手術になります。
手術費用は、両目で3割負担で43,200円になります。
(これに検査代金と入院費などが別途かかります)
当院においては、入院、日帰り、どちらの対応も可能です。
眼瞼下垂が原因で、運転がしづらいと感じている方、視界が狭いと感じている方、皆様、眼瞼下垂外来へお気軽にお越しください。
専門医が丁寧に対応いたします(文責:眼瞼下垂外来 櫻井裕基)。
健康な成人では、多くの傷が10日くらいで治るものです。
これ以上かかる場合は、傷の治りを阻害する原因を調べる必要があります。
傷に細菌がついていないか?糖尿病や血管などの病気がないか?爪や骨などが原因となっていないか?など、多方面からの検討が必要です。
当院では、迅速な対応でこれらの検査を行ない、平行して治療が必要な病気が見つかれば、関連各科へのご紹介も行っています